遠方に住む家族の介護での注意点

離れて暮らす家族に介護が必要となった時に、最初に行わなければいけないのが親の資産状況の確認です。人によって個人差はありますが、早い段階で介護が必要となった場合、必然的に長期化することになります。いくら収入に余裕があったとしても、長期間続けばいずれは自身の生活と親の介護費用の両方を賄うのが難しくなるのは避けられません。経済的に無理のない形で介護を続けて行くのであれば、親の資産も有効活用していく必要があります。貯金や年金など細かい資産状況を把握して計画を立てることが大切です。

遠方に住んでいる状況では、詐欺を始めとした犯罪にも気を付けなくてはいけません。世の中には、認知症など自らの状況を正しく理解できない病気に掛かっていることに付け込んで高齢者から財産を騙し取ろうとする人もいます。家族の留守を狙って来ることが多いため、不安に感じる時は予め印鑑や権利証などを預かっておくのも有効な手段の一つです。

仕事と介護の両立を図るのであれば、自分の会社の制度について把握しておくことも忘れてはいけません。ある日突然状態が悪くなって1週間以上の休みを取らなくてはいけなくなったといった時に、介護休暇が認められなければ対処が難しくなります。休暇制度が認められている会社であれば、申請の日時や利用できる期間などを調べておくことがポイントです。休暇制度自体ない場合は、制度のある会社に転職をするという選択も視野に入れなくてはいけません。